お葬式コラム

地元スタッフに聞いた! イマドキ兵庫のお葬式事情。

全国各地でお葬式をサポートしている「家族のお葬式」スタッフに、“地元のお葬式事情”をリサーチ。今回取り上げるのは「兵庫県」です。神戸市をはじめとした都市部に加え、海、山、島も有する兵庫は、多様な文化が育まれてきた土地。お葬式においても個性豊かな風習があるようです。

兵庫県で行われているお葬式の風習は?

関西地方にある兵庫県は、近辺の都道府県と影響し合いながら発展を遂げてきました。お葬式文化においても同様で、近隣地域と似た風習がいくつもあるようです。

一般的な「通夜ぶるまい」をしないことが多い

通夜式のあとに食事をふるまうことを「通夜ぶるまい」といい、僧侶や一般参列者も参加してみなさんにお酒や料理を提供します。しかし、兵庫県の通夜ぶるまいは通常のものとは違い、親族のみで行われることが多いそう。そのため、一般参列者はお焼香や通夜式が終わると帰ります。このように、“通夜式後の食事は身内だけでとる”という習慣は関西地方ではよくみられます。
また、葬儀・告別式の当日の食事としては、出棺後から火葬を待っている間に精進料理を食べ、骨上げののちに初七日法要を行う流れが近年は主流のようです。

供花には「樒(しきみ)」を用いる

お葬式では亡くなられた方へのご冥福を祈り、祭壇や会場の入口などに花を飾ります。これらは「供花(きょうか・くげ)」と呼ばれ、一般的には白菊がメインに使われます。
兵庫県では、この供花に「樒(しきみ)」を用いるそう。独特の香りと毒をもつ樒は“死者を悪霊から守る”魔除けの役割を果たすともいわれ、仏教と関わりの深い植物。樒を供花にするのは関西地方によくみられる風習で、京都などの地域でも行われています。
とはいえ、最近のお葬式では、ほかの地方と同様に生花を供花にすることも増えているようです。

地域でお焼香の方法が違う?

仏式のお葬式では通夜式などさまざまなシーンでお焼香をしますが、兵庫県では地域によってその方法が異なります。
神戸市や周辺の地域では、故人を荼毘にふす前に水で焼香をします。焼香には樒木(一本樒)を使い、樒の葉を水につけてお棺に3回振りかけるため「水焼香」と呼ばれています。香りの強い樒は香木なので、それについた水は「香水(こうずい)」。それをお棺にかければ、香りを供える「供香(ぐこう)」ができるというわけです。そのため、神戸市の火葬場には樒と水が用意されています。
また、神戸市のなかでも長田区・中央区では、参列者がお焼香時に小銭を供える「焼香銭」をします。小銭は500円前後が多く、香炉のなかではなくお盆の上など周囲に置きます。集まった小銭は喪主がまとめ、お寺に納めるそうです。
さらに、焼香をする順番をあらかじめ決めておき、故人ともっとも血縁の濃い方が最後を務める「止め焼香」を取り入れている地域も兵庫にはあります。

このほかにも、近隣で組織する「班」の人々がお葬式をサポートしてくれるなど、兵庫県には地域性のあるお葬式の風習がまだまだあるようです。


兵庫県の地域は個性豊か。お葬式の風習も独特なものが伝わっています。

神戸市などの都市部に加え、海や山、島もある兵庫県は地域ごとに多様な文化が育まれ、お葬式においても個性豊かな風習が伝わっています。

播磨地方ではお棺を3回まわす

兵庫県・播磨地方の一部の地域には、近親者でお棺を3回まわす「三度まわし」「棺まわし」という風習があります。お棺をまわすのは、なかに納められている故人の方向感覚をなくして家に帰ってこられなくするため。“迷うことなくあの世へ向かってください”という、残された者たちの想いが込められているともいわれています。
また、同様に故人が家に戻らないよう、「茶碗割り」をする地域もあります。出棺時に故人が愛用したお茶碗を割り、“あなたのお茶碗はもうないので心置きなく旅立って”という想いを伝える儀式で、兵庫県の川西市では女性が担当するそうです。

淡路島は、法要の前におにぎりを投げる?

海に囲まれた淡路島も独自のお葬式文化が根づいている土地。この地では三十五日法要を開くことが多いそうなのですが、一部地域には法要前におにぎりを投げる習わしが残っています。投げ方もユニークで、“参列している人たち全員が後ろ向きになって山のふもとに向かっておにぎりを投げて転がす”というもの。おにぎりのカタチも転げやすいようと、三角ではなく丸形にするのだとか。
これは、三十五日法要のときに山からだんごを転がす「だんご転がし」という昔ながらの風習が変化し、“だんご→おにぎり”になったともいわれています。

丹波地域では南枕→北枕?

仏式のお葬式では、ご遺体の安置は頭を北に向ける「北枕」にするのが一般的。(北枕がむずかしい場合は西枕にします)これは、お釈迦さまが亡くなったとき、頭を北に、顔を西に向けていた姿をしていたことに由来しています。
しかし、兵庫県・丹波地域の一部では、住職が枕経をあげるまではご遺体を南向きで安置する習慣があるそう。そこでは“枕経までは病人”という考えがあり、枕経を終えることで“故人”になるため、そのタイミングでご遺体を北に向きを変えるのです。
このほかにも、お葬式が終わると軒下に白い布を吊るすなど、丹波の一部地域には独自のしきたりが残っているようです。

こちらで取り上げた風習は、兵庫県のお葬式で行われているものの一部です。各地域にはたくさんの作法やしきたりが伝わっており、それらは時代とともに変化していたりもします。
地元のお葬式がどんなものか不安なときは、菩提寺の僧侶や年長の親族などに話を聞きましょう。また、地元の葬儀社は地域の風習にも精通しています。担当者に相談するのもおすすめです。


兵庫県のお葬式スタイルは「家族葬」が主流に。

お葬式への考え方は年々多様化し、お葬式スタイルもいろいろなタイプから好みのものを選べる時代になっています。また、“身内だけで落ち着いてお別れをしたい”という要望の高まりから、近年は全国的に「家族葬」が増えています。

そのような状況のなか、兵庫県ではどのようなスタイルのお葬式が選ばれているのでしょうか? 地元スタッフにリサーチしてみると、「家族葬で小規模なお葬式を希望される方が多い」「家族だけで心を込めて見送るお葬式がしたいといわれる」などの声があり、こちらでも家族葬が主流になってきていることがわかります。

また、参列者も家族葬が多いことから、親族を中心とした「10名〜30名」程度が平均的な数のようです。

香典袋の水引は「黄色と白色」。香典辞退も多い。

お葬式に参列するときに気になるのが、お香典の金額。兵庫県は、ほかの地域との違いはみられず、一般参列者であれば「5,000円」、親族の場合は「10,000円〜」が相場のようです。

また、地元のスタッフからは「兵庫県では香典を辞退するご家族が多い」というコメントもありました。

香典袋の水引は「黄色と白色」

お香典を包む不祝儀袋の水引は、黒色と白色を使うのが一般的。しかし、兵庫県では「黄色と白色」の水引を用います。
黄白の水引を使用する地域は関西地方に多く、その由来としては、かつて京都の都にいた皇族の水引が黒に見える玉虫色だったため庶民は黄白の水引を使った、生死をはっきりさせる黒と白は強烈な印象を与えるため使うのをためらったなど、諸説あります。


兵庫県は公営の火葬施設が整備されています。

兵庫県は各地域に火葬ができる公営の施設が整っています。 例えば、神戸市には鵯越斎場や甲南斎場、西宮市には満池谷斎場、芦屋市であれば芦屋市聖苑、明石市にはあかし斎場旅立ちの丘、赤穂市には赤穂市斎場、丹波市には丹波市柏原斎場つつじ苑、洲本市には洲本市五色台聖苑火葬場など…。このほかにも各地域に火葬施設は整備されています。

これら斎場の多くは設備が充実しており、待合室なども完備。火葬から収骨までの間にひと息つくこともできるようです。


兵庫県は医療施設が充実しているところも魅力です。

体制を整えて県民に充実した医療を提供できることをめざしている兵庫県には、さまざまな分野に精通している医療機関がそろっています。

例えば、神戸市には三菱神戸病院、川崎病院、湊川病院、小原病院、井上病院、荻原みさき病院、吉田病院、由井病院、神戸百年記念病院、彦坂病院、神戸大山病院、公文病院、神戸協同病院、神戸朝日病院、丸山病院、神戸市立医療センター西市民病院、野瀬病院、野村海浜病院、須磨浦病院、北須磨病院、八十嶋病院、新須磨病院、尾原病院、須磨裕厚病院介護医療院、髙橋病院、明芳外科リハビリテーション病院、神戸赤十字病院、神戸市立医療センター中央市民病院、神戸マリナーズ厚生会 ポートアイランド病院、神戸低侵襲がん医療センター、佐野病院、神戸徳洲会病院、神戸掖済会病院、名谷病院、神戸市立西神戸医療センター、なでしこレディースホスピタル、国立病院機構 神戸医療センター、春日野会病院、神戸労災病院、隈病院、荻原整形外科病院、原泌尿器科病院、神鋼記念病院、三聖病院、母と子の上田病院、神戸市立医療センター中央市民病院、兵庫県災害医療センターHEMC、明芳病院、北野坂病院、神戸マリナーズ厚生会病院、神戸博愛病院、西記念ポートアイランドリハビリテーション病院、神戸国際フロンティアメディカルセンター、パルモア病院、あんしん病院、神戸大学医学部附属病院、神戸平成病院、甲南医療センター、東神戸病院、住吉川病院、宮地病院、六甲アイランド甲南病院、本山リハビリテーション病院、六甲病院、金沢病院、西病院、昭生病院、吉田アーデント病院、神戸海星病院、中井病院、田所病院、有馬高原病院、有馬温泉病院、神戸アドベンチスト病院、済生会兵庫県病院、向陽病院、有泉病院、甲北病院など。芦屋市には市立芦屋病院、西宮市には有馬病院、高田上谷病院、明和病院、谷向病院、兵庫医科大学病院、協和マリナホスピタル、西宮渡辺心臓・血管センター、兵庫県立西宮病院、三田市には宝塚三田病院、あいの病院、三田西病院、平島病院、医療福祉センターさくら、三田市民病院、三田高原病院、三田温泉病院、国立病院機構 兵庫中央病院が。丹波篠山市には大塚病院、岡本病院、山鳥病院、兵庫医科大学ささやま医療センター、尼崎市には関西労災病院、岡田病院、田中病院、大原病院、大隈病院、アイワ病院、合志病院、近藤病院、安藤病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、尼崎医療生協病院、昭和病院などなど……。これ以外にも病院はいくつもあり、兵庫県に暮らす人々の健康を医療面から支えています。

また、兵庫県の医療機関でご逝去された場合、ご連絡を受けた葬儀社がスムーズにお迎えにあがります。「家族のお葬式」でも速やかに対応いたしますので、安心しておまかせください。


兵庫県のスタッフからメッセージ

兵庫県のみなさまと向き合い、寄り添いながらご要望を最大限に引き出して、心に残るお葬式ができるようお手伝いいたします。私たちに安心しておまかせください。


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