お葬式コラム

地元スタッフに聞いた! イマドキ奈良のお葬式事情。

全国のお葬式をサポートしている「家族のお葬式」。各地で活躍しているスタッフに、“地元のお葬式事情”を聞いてみました。今回、調査したのは「奈良県」。古都である奈良には世界的に有名な神社仏閣が多く、歴史も深い土地。お葬式においても、先人から受け継がれてきた風習が今も息づいているようです。

奈良県のお葬式は、培われてきた地域とのつながりを大切にしています。

地域の人々とのつながりが強い奈良県では、お葬式を行うときも昔ながらの相互扶助の心を大切にしているようです。

近隣住民の組織が手伝いにきてくれる

近隣に住む人たちがお葬式を手伝いにきてくれる光景は全国各地でみられます。奈良県でもその習慣を受け継いでいる地域があり、近所の人たちが忙しくしているご家族に代わって参列者の接待や受付などを担当してくれます。
近所の人によるお葬式のお手伝いは組織単位で行うことが多く、10軒程度が集まってひとつの組織になっているそう。この組織の名称は「隣組」や「講」など地方によって変化しますが、奈良では「垣内(かいと)」と呼ばれています。

自治会がご家族の負担を軽くする?

前述の「垣内」という組織からもわかるように、地域とのつながりが強い奈良では住民同士がお互いを助け合う精神が根づいています。自治会・町内会がしっかり機能しているところも多く、自治会がお葬式の取り仕切りをサポートしてくれるケースもあるようです。
例えば、お香典は自治会以外から受け取らないようにし、自治会のお香典に対しても粗供養品などのお礼を辞退します。また、供花・供物の数を制限するところもあるのだとか。これらには“葬式を行うご家族の負担をなるべく軽くしたい”という、同じ地域に住まう人たちの互いを思いやる気持ちが込められているそうです。

通夜式後は親族のみで食事

通夜式後は、僧侶や一般参列者を食事や飲みものでふるまう「通夜ぶるまい」を行うのが全国的な作法です。しかし、奈良県では通夜式後の食事は親族だけでとることが多いそう。このように一般的な通夜ぶるまいをしないのは、関西地方の多くの地域で見受けられる習慣です。
通夜ぶるまいがないため、奈良県の通夜式では一般参列者はお焼香をするとそのまま帰ってしまいます。そのため、参列へのお礼を伝える喪主のあいさつは、閉式のときではなくお焼香前にすることがよくあるそうです。

出棺時に故人愛用の茶碗を割る

出棺時に故人をあの世へ無事に送りだすための儀式として、奈良県には「茶碗割り」の風習が残っています。愛用したお茶碗を割ることで、“あなたのお茶碗はもうないので思い残すことなくあの世へ向かってください”という願いを故人に伝えるのです。さらには、お茶碗を壊してこの世からなくすことで、“愛用品もいっしょに旅立たせる”という意味もあるそう。
また、奈良県では茶碗割りと同じタイミングでわらも燃やします。こちらは「門火(かどび)」と呼ばれ、故人を送るために火を焚く儀式です。

このほかにも、日常と反対のことをする「逆さごと」として屏風を逆さに立てたり、友引や卯の日はお葬式を避けたりするなどの風習があるのだとか。


古の葬儀を継承する風習も奈良県にはあります。

往時の日本文化を継承し、今に伝える奈良県。お葬式への考え方が変化している現代でも、昔ながらの方法で故人を弔う地域があるようです。

土葬をする地域がある?

昔の日本では故人を納めたお棺を親族や近所の人で担いで運ぶ「野辺送り」をし、埋葬地で土に埋めていました。しかし、衛生面やスペース不足の問題から土葬は姿を消していき、さらには条例によって土葬を禁じている自治体も増えたため、現在は99.9%が火葬をしているといわれています。しかし、奈良県の山間部では、今でも土葬をしている地域があるようです。
土葬をする場合でも通夜式から葬儀・告別式は通常と変わらず行われ、その後、親族などの男性たちがお棺を担いで出棺。ほかの親族たちは葬列を組んで後ろに続いて歩き、野辺送りをします。埋葬地に着くと故人と親族が最後のお別れをし、お棺のまま事前に掘っていた穴に埋めて葬ります。ちなみに、穴は穴掘り役に選ばれた人がお葬式当日の朝から掘っておくそうです。

お位牌を2つ用意する

お葬式のときは本位牌がないため、仮の位牌として白木位牌を用意するのが通常。この白木位牌は地方によってしきたりが違い、奈良県では2つ用意することが多いそう。
2つの位牌は「内位牌」「野位牌」と呼ばれ、内位牌は一般的な仮位牌でお葬式の祭壇に飾られます。もう一方の野位牌はお墓のための位牌で、土葬時にお墓に置いていくもの。
現在の奈良県では山間部の一部地域を除いて土葬はされていませんが、かつて行っていた土葬の名残として2つの位牌を用意して飾る風習が残っているようです。

こちらで紹介したものは、奈良県に伝わるお葬式の風習のごく一部。各地域には多様な作法やしきたりが数多く伝わっています。お葬式を執り行うときは、準備段階で菩提寺の僧侶や年長の親族など地元の風習に詳しい方へ相談することをおすすめします。相談できる人が身近にいない場合は、葬儀社の担当者に聞いてみるといいでしょう。


奈良県は伝統的なお葬式を行う傾向にある?

生活スタイルの変化とともにお葬式のあり方は多様化し、新しいスタイルを取り入れる方も増えています。しかし、伝統を守り、昔ながらのお葬式を執り行うところもまだまだあり、歴史を重んじる奈良県もその傾向にあるようです。
地元スタッフからも「自治体やご近所の方々が参列する、昔の形式を受け継いだお葬式をする方が多い」との声がありました。

とはいえ、近年はお葬式をよりシンプルにするご家族も増えているようで、「一般葬よりも家族葬が多くなってきている」「通夜式をしない一日葬も増えている」といった意見も地元スタッフから届いています。

また、お葬式の規模も縮小気味のようで、参列者数は一般葬・家族葬ともにそんなにたくさん集まらず、「20名〜30名」程度が主流のようです。


香典袋の水引は「黒白」で。御見舞金を渡すことも。

参列時に気になる、お香典の金額はいかがでしょう? 奈良県のスタッフにリサーチしたところ、金額的には全国のほかの地域と大差はないようで、一般参列者は「3,000円〜5,000円」、親族であれば「5,000円〜10,000円」が多いのだとか。 ただ、通夜式への参列では、お香典とは別に「御見舞金」として「1,000円」程度を渡すことがあるとのこと。この風習がある地域の方は、忘れずに用意しておくといいでしょう。

奈良の香典袋の水引は「黒白」

関西地方では、お香典を包む不祝儀袋は「黄色と白色」の水引を使うのが一般的です。しかし、奈良県は関西の風習と異なり、「黒色と白色」の水引を使用します。不祝儀袋を用意するときは、ご注意ください。


奈良県はそれぞれの地域に火葬施設が設置されています。

奈良県の各市町村には、火葬を行える施設があります。 例えば、奈良市には東山霊苑火葬場、生駒市には生駒市営火葬場、生駒郡斑鳩町には斑鳩町営火葬場、大和郡山市には大和郡山市清浄会館、天理市には天理市聖苑、橿原市には橿原市営斎場、大和高田市には大和高田市営斎場、香芝市には香芝市営火葬場、葛城市には葛城市火葬場、桜井市には桜井市火葬場、五條市には五條市斎場 ハートピアさくらなど…。このほかにもそれぞれの地域に火葬施設は設置されています。

また、多くの火葬施設には待合室などが設置されており、待ち時間に休息することもできるようです。


奈良県は医療施設も整っています。

時代に応じた地域医療の充実に取り組んでいる奈良県には、さまざまな分野に対応できる医療機関がそろっています。

例えば、奈良市には五条山病院、吉田病院、高の原中央病院、石洲会病院、大倭病院、西の京病院、西奈良中央病院、奈良県総合医療センター、登美ヶ丘リハビリテーション病院、国立病院機構 奈良医療センター、東大寺福祉療育病院、松倉病院、沢井病院、奈良春日病院、済生会奈良病院、バルツァ・ゴーデル、おかたに病院、市立奈良病院、稲田病院、奈良東九条病院、奈良小南病院、奈良西部病院が。大和郡山市には藤村病院、国立病院機構 やまと精神医療センター、田北病院、大和郡山病院、奈良厚生会病院、郡山青藍病院、天理市には天理よろづ相談所病院、天理よろづ相談所病院白川分院、高井病院、奈良東病院、髙宮病院、生駒市には倉病院、阪奈中央病院、東生駒病院、近畿大学奈良病院、白庭病院、生駒郡にはハートランドしぎさん、奈良県西和医療センター、北葛城郡には恵王病院、奈良友紘会病院、西大和リハビリテーション病院、服部記念病院、磯城郡には国保中央病院、奈良県総合リハビリテーションセンターなどがあります。
さらに、大和高田市には中井記念病院、大和高田市立病院、土庫病院、葛城市には吉本整形外科・外科病院、當麻病院、五條市には奈良県立五條病院、桜井市には済生会中和病院、山の辺病院、桜井病院、橿原市には医療法人ひのうえ会 ひがみリウマチ・糖尿病内科クリニック、平成記念病院、大和橿原病院、平尾病院、橿原リハビリテーション病院、万葉クリニック、平成まほろば病院、錦織病院、奈良県立医科大学附属病院、御所市には済生会御所病院、秋津鴻池病院、高市郡高取町には飛鳥病院、吉野郡大淀町には町立大淀病院、南和病院、吉野郡吉野町には吉野病院、香芝市には関屋病院、東朋香芝病院、香芝旭ヶ丘病院、宇陀市には辻村病院、宇陀市立病院などなど……。こちら以外にもたくさんの病院があり、奈良県の人々の健やかな生活をサポートしています。

また、奈良県の医療機関でご逝去された場合、連絡を受けた葬儀社がスムーズにお迎えにあがります。もちろん、「家族のお葬式」でも速やかに対応いたします。ご安心ください。


奈良県のスタッフからメッセージ

お葬式は普段あまり接する機会がないため、わからないこともたくさんあると思います。どんなに小さなことでも疑問や不安があれば、地元の葬儀社にお尋ねください。気になることがあれば、お葬式終了後でも結構です。お客さまにご納得いただけるよう、丁寧に説明いたします。


佐々木 昌明ささき まさあき

佐々木 昌明ささき まさあき

葬祭現場にて実務経験を重ねた後、館長として25年以上の経験から儀式、法要など多岐にわたり終活や自分史をテーマにしたセミナー講師やパネルディスカッション等多くの活動を行う。
また、東日本大地震の際には現地へ赴き、被災地支援にも携わる。
●保有資格
・葬祭ディレクター技能審査制度(厚生労働省認定)
1級葬祭ディレクター
・一般財団法人冠婚葬祭文化振興財団認定 
上級グリーフケア士

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