お葬式コラム

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コラム

いよいよ出棺。儀式やあいさつについて教えて!

「出棺」は、故人を火葬するためにご遺体を納めたお棺を火葬場へ搬送すること。葬儀・告別式のあとで行うのがほとんどです。しかし、出棺はご遺体をただ搬送するだけではありません。お別れの儀式やあいさつなど、さまざまなことを執り行うのですが、意外と知られていないのが現状です。今回は出棺時の流れや喪主のあいさつ、参列者のマナーについてなど出棺についての詳しい情報をお伝えします。

出棺は火葬場に同行しない人が、故人と最後の対面をする場。

葬儀・告別式という死者を弔う儀式を終えると、通常は「出棺」を行います。出棺は、故人を納めたお棺を火葬場へ運ぶことをさしますが、単にご遺体を搬送する役割だけではありません。

火葬をすると故人はお骨になります。さらには、火葬場に同行できるのは近親者など故人と縁の深い方のみ。葬儀・告別式に参列した多くの方は、出棺が故人と最後に対面できる場になるのです。また、地域によっては故人のお顔を見られない火葬場もあるようで、その場合は火葬場に同行する人でも出棺時が故人と対面する最後のタイミングです。

つまり、ご遺体を搬送するための出棺は、故人と最後のお別れをする場でもあるということ。そして、葬儀・告別式に参列いただいた一般の方にご家族からお礼を伝えられる最後の場面でもあります。多様な意味のある出棺はお葬式のなかでも大切なシーンのひとつ。どうぞ、心を込めて執り行ってください。

お棺を搬送するだけじゃない!出棺の流れ。

葬儀・告別式を閉式したら、出棺へ進みます。出棺は故人と対面してお別れできる最後の場面なので、別れの儀式を行うことが多いようです。一般的な出棺の流れをご紹介しましょう。

別れ花

出棺の儀式としてまず行われるのが「別れ花」です。こちらは宗教儀式というよりも、故人と参列者が最後に対面できるようにと配慮された、お別れの儀式。そのため、「お別れの儀」や「花入れの儀」とも呼ばれます。
別れ花ではお棺のふたが開けられ、参列者がご遺体の周りに生花を納めて飾ります。使用される花は供花が多く、葬儀社が祭壇に飾ってあったものをお盆の上にのせて準備してくれます。参列者は順番に一本の花を手にしてお棺のなかに納めながら故人と対面。故人に話しかけながら最後のお別れをするといいでしょう。
別れ花の順番は故人と親しかった方から、喪主→喪主の配偶者→親兄弟→子ども→孫が一般的。親族が終えると、会場にいる一般参列者が花を手向けます。
また、このタイミングでお棺のなかに副葬品を納める場合もあります。副葬品にはできるもの・できないものがあるので注意が必要。確認して納めてください。

副葬品に関しては詳しく説明しているコラムがあります。あわせてご覧ください。

釘打ちの儀

別れ花で参列者と故人が最後のお別れを終えると、お棺のふたを閉じます。このとき、お棺の四方角を釘で打つ「釘打ちの儀式」を行うこともあります。 釘打ちの儀は、ひとり2回ずつ、石で釘を打つというもの。まずは釘の半分までを葬儀社のスタッフが打ち、残りの部分を故人と縁の深い人から順番に石で打っていきます。形式的なものなので、打つまねをするだけでもかまいません。仕上げは葬儀社のスタッフで行います。
釘打ちは物理的にお棺のふたを閉じる役割と、故人が無事にあの世に旅立つことを願う意味が込められているそうで、石を使うのは「三途の川の河原の石」に見立てて故人が問題なく渡れるように願ったからなど、さまざまな説あるようです。
釘打ちの儀を行うかどうかは宗教・宗派や地域によっても異なり、近年は省略されることも多いようです。

お棺を霊柩車に運ぶ

故人を火葬場へ運ぶため、お棺を霊柩車にのせます。ご遺体を納めたお棺はかなりの重さがあるため、親族を中心とした男性6人〜8人程度で運ぶのが一般的です。家族葬などで親族が少ない場合は、ほかの参列者や葬儀社のスタッフに手伝いを頼みましょう。
また、“故人がお家に帰ってこないように”として、会場から運びだすときや車にのせるときは、ご遺体の足側を前にして行うことが多いようです。ただし、地域によっては頭側から霊柩車に運び入れる習慣もあるそうで、地域の事情に詳しい葬儀社のスタッフや菩提寺の僧侶へ事前確認しておくと安心です。
霊柩車への移動では、位牌をもった喪主と遺影を手にしたご家族がお棺を先導するケースと、お棺を先頭にして喪主たちがあとにつづくケースがあります。こちらも葬儀社の指示に従うといいでしょう。

喪主のあいさつ

葬儀場へ移動する前には喪主があいさつし、お見送りいただいた参列者へ向けてお礼を述べます。進行によっては、釘打ちの儀のあとにあいさつする場合もあるようです。

あいさつの内容は…
・故人とあいさつする方の関係(自己紹介)
・参列へのお礼
・故人の回想
・生前のご厚誼に対する感謝
・今後のご支援のお願い
などを盛り込むといいでしょう。ポイントは簡潔にまとめること。参列者は屋外で立ったまま見送っているので、2分〜3分程度のあいさつを目指してください。例文は次章でご紹介します。
喪主のあいさつはご家族を代表して行います。喪主以外の親族は参列者の前に一列に並び、あいさつが終了したら一同で一礼しましょう。あいさつを行うのは喪主が一般的ですが、ほかの人でも問題ありません。社葬や合同葬などで葬儀委員長を立てたときは、親族に代わって葬儀委員長があいさつするケースもあります。

火葬場へ移動

霊柩車には、お棺とともに葬儀社のスタッフが乗車。位牌をもった喪主や僧侶、遺影を手にしたご家族が同乗するケースもあります。
火葬場に同行する人は、手配したハイヤーなどに分乗していきます。霊柩車につづくハイヤーに僧侶と喪主、遺影をもったご家族が、そのほかの親族は血縁の深い順に後続車に乗るのが一般的です。親族以外が火葬場に同行するときは、最後尾の車に乗りましょう。
火葬場が隣接している会場でお葬式を営んだ場合、同行者は歩いて移動することが多いようです。

出棺時に参列のお礼を伝える喪主のあいさつ、例文。

出棺時の喪主のあいさつは、最後までお見送りいただいた参列者へ感謝を伝えるもの。簡潔でありながら、気持ちのこもったあいさつをめざしましょう。例文を参考にしつつ、自分らしくアレンジしてみてください。

喪主が長男で父親が故人の場合

私は、故○○(故人の名前)の長男の○○(喪主の名前)でございます。 喪主として、ごあいさつを申し上げます。

本日はお忙しいなか、故○○(故人の名前)の葬儀・告別式にご参列いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで式も無事に終了し、出棺の運びとなりました。
多くの方に最後までお見送りいただけたこと、父もさぞかし喜んでいると思います。

仕事一筋の父でしたが、定年後はさまざまな趣味をもち、人生を謳歌していました。
その笑顔を見られなくなったことに胸が詰まりますが、
父のことですから天国でも趣味を大いに楽しんで笑顔でいると信じております。

生前、みなさまからのご厚情を賜りましたこと、亡き父にかわりまして厚くお礼申し上げます。

残された私どもは未熟ではありますが、どうか今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします。

喪主が配偶者で故人が夫の場合

喪主としてごあいさつを申し上げます。 私は、故○○(故人の名前)の妻○○(喪主の名前)でございます。

本日はご多用のところ、ご参列を賜りまして、ありがとうございます。
おかげさまで葬儀・告別式も滞りなく終了し、出棺の運びとなりました。

夫は昨年、病に倒れ闘病の末に亡くなりましたが、それまでは好きな仕事や趣味に没頭し、実りの多い人生を送れたことと思います。

それが叶いましたのも、みなさまのおかげと存じます。
生前にいただきましたご厚情に心より感謝申し上げます。

みなさまには、これからもなにかとお力添えを願うことがあるかと思います。
どうか、よろしくお願いいたします。

このようにたくさんの方に最後までお見送りいただけましたこと、亡き夫もさぞかし喜んでいるでしょう。改めてお礼申し上げます。
本日はありがとうございました。

お棺を霊柩車に運ぶ

故人を火葬場へ運ぶため、お棺を霊柩車にのせます。ご遺体を納めたお棺はかなりの重さがあるため、親族を中心とした男性6人〜8人程度で運ぶのが一般的です。家族葬などで親族が少ない場合は、ほかの参列者や葬儀社のスタッフに手伝いを頼みましょう。
また、“故人がお家に帰ってこないように”として、会場から運びだすときや車にのせるときは、ご遺体の足側を前にして行うことが多いようです。ただし、地域によっては頭側から霊柩車に運び入れる習慣もあるそうで、地域の事情に詳しい葬儀社のスタッフや菩提寺の僧侶へ事前確認しておくと安心です。
霊柩車への移動では、位牌をもった喪主と遺影を手にしたご家族がお棺を先導するケースと、お棺を先頭にして喪主たちがあとにつづくケースがあります。こちらも葬儀社の指示に従うといいでしょう。

喪主のあいさつ

葬儀場へ移動する前には喪主があいさつし、お見送りいただいた参列者へ向けてお礼を述べます。進行によっては、釘打ちの儀のあとにあいさつする場合もあるようです。

あいさつの内容は…
・故人とあいさつする方の関係(自己紹介)
・参列へのお礼
・故人の回想
・生前のご厚誼に対する感謝
・今後のご支援のお願い
などを盛り込むといいでしょう。ポイントは簡潔にまとめること。参列者は屋外で立ったまま見送っているので、2分〜3分程度のあいさつを目指してください。例文は次章でご紹介します。
喪主のあいさつはご家族を代表して行います。喪主以外の親族は参列者の前に一列に並び、あいさつが終了したら一同で一礼しましょう。あいさつを行うのは喪主が一般的ですが、ほかの人でも問題ありません。社葬や合同葬などで葬儀委員長を立てたときは、親族に代わって葬儀委員長があいさつするケースもあります。

火葬場へ移動

霊柩車には、お棺とともに葬儀社のスタッフが乗車。位牌をもった喪主や僧侶、遺影を手にしたご家族が同乗するケースもあります。
火葬場に同行する人は、手配したハイヤーなどに分乗していきます。霊柩車につづくハイヤーに僧侶と喪主、遺影をもったご家族が、そのほかの親族は血縁の深い順に後続車に乗るのが一般的です。親族以外が火葬場に同行するときは、最後尾の車に乗りましょう。
火葬場が隣接している会場でお葬式を営んだ場合、同行者は歩いて移動することが多いようです。

出棺時にクラクションを鳴らす? 出棺にまつわるアレコレ。

出棺時には昔からのしきたりや地域の風習、家族の意向などで取り入れる物事があります。お葬式スタイルが多様化している現代では、取り入れる・取り入れないは自由。ご家族で話し合って決めましょう。

クラクションを鳴らす

お棺をのせた霊柩車が葬儀会場を出発するとき、大きなクラクションが鳴り響くのを耳にしたことはありませんか。出棺時の長いクラクションは最後のお別れを表しており、その後は音をださないのが習わし。昔はお寺の鐘を鳴らして出棺したからなど、由来は諸説あるようです。しかし、クラクションの音は大きく、騒音にもつながります。最近は周辺住民に配慮し、クラクションを鳴らす時間を短くしたり、鳴らさずに出発したりするケースも多いようです。

音楽を流す

近年は音楽を効果的に取り入れるお葬式が増えています。火葬場へと向かう出棺時は旅立つ故人を見送るタイミングなので、似つかわしい音楽を流すのもいいアイデアです。
BGMとして使える曲に決まりごとはないのですが、場の雰囲気に適さないものもあります。定番は品のあるクラシック曲。ポップスやロックミュージックを使用したいときは音量を下げたり、スローテンポの曲をセレクトしたりするなどの配慮が必要です。故人が好きだったアーティストがいるなら、その方の曲を流すのがベスト。参列者は故人への思いを馳せられるし、なにより故人の供養につながるのではないでしょうか。

茶碗を割る

出棺時に故人が愛用していたお茶碗を割る、「茶碗割り」の習慣が残っている地域もあります。この世に未練を残さないよう故人が生前に使っていた器を割ったのが由来だといわれ、慣れ親しんだ品をもたせてあの世へ旅立たせてあげたいというご家族の想いもこめられているのだとか。さらには、ご家族が茶碗を割ることで、大切な人を亡くしたご家族の気持ちを整理する役割も果たしているようです。
茶碗割りの習慣は自宅葬が一般的だった昔は取り入れられていましたが、葬儀会場でお葬式を営む現代では減っているそう。とはいえ、地域やご家庭によっては現在も行われている儀式です。葬儀社の担当者など、地域のお葬式に詳しい人に確認してみるといいでしょう。

参列者はどう見送ればいい? 出棺時のマナー。

出棺は葬儀・告別式のあとに行われることがほとんど。服装はそれまで着用していた喪服のままで問題なく、特別な準備も必要ありません。参列者は葬儀場の案内に従って移動し、故人の出発を見送ればいいのです。
とはいえ、出棺は大切な儀式。いくつか気をつけたいマナーがあるのでご紹介しましょう。

参列者は出棺まで見届ける

葬儀・告別式に参列した方は出棺まで立ち会い、故人の出発を見送るのがマナー。葬儀・告別式が閉式したからといって、そそくさと帰っては失礼です。故人を弔う気持ちをもって、最後まで出棺を見届けましょう。
どうしても出棺まで参列できないときは事前に喪主やご家族へ伝えておき、静かに退席します。葬儀社のスタッフがいれば、一声かけて会場をあとにするとスムーズです。

合掌や黙礼で見送る

出棺は合掌または黙礼で見送ります。合掌であれば、一礼をして手をあわせましょう。数珠をもっていれば左手にかけ、右手を添えます。いざ出棺というときにあわてないよう、最初から左手にもっておくといいでしょう。そのときは房を下に垂らしてもちます。
また、合掌や黙礼は霊柩車が見えなくなるまでつづけます。出発してすぐにおしゃべりをはじめたり、あわただしく帰ったりするのはマナー違反。故人が無事に旅立てるよう祈りながら最後まで見送り、静かにその場を離れましょう。

冬はコートを脱ぎ、夏は上着を着る

出棺の見送りは屋外ですることがほとんど。冬は寒く、夏は暑いものです。体調に関わるので待機している間はコートを着て暖をとったり、ジャケットなど上着を脱いで涼んだりしてもかまいません。
しかし、出棺時には身なりを整えてください。コートを着ていたら脱いで手にかけるなどし、暑くて上着を脱いでいたら着用してボタンも留めます。
また、雨や雪で傘を使用するときは派手な色や柄を避け、黒や紺などダークカラーのものをさします。もっていない場合は、透明のビニール傘でも問題ありません。

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